札幌文化団体協議会文化賞は、文化賞・文化功労賞・文化奨励賞からなり、長年にわたり札幌市の芸術文化の振興並びに札幌文化団体協議会の芸術文化活動に寄与し、その創造と継承に顕著な功績のある団体・個人を表彰する賞です。
- 令和7年度 受賞者のご紹介 -

文化賞
西川 華緒貴(邦舞)
主な業績
小・中学生時代帯広市にて日本舞踊の基礎を学び、札幌転居後の平成4年西川流華之人会に入門。平成19年西川流名取・21年師範職を修得、平成23年華緒貴会を創設。西川流家元により発足の西川流北海道支部西北会に所属。西川鯉之人師・章之人師に師事し、一層の研鑽に励み現在に至る。札幌文団協フェスティバルをはじめ多くの舞台に出演する一方、日本舞踊の伝承者として後進の育成にも力を注いでいる。
平成21年から手稲文化協会の運営に携わり、令和5年度より会長職を務め、事業の活性化を図るなど会の発展に尽力している。令和5年度札幌文団協フェスティバル芸術選賞受賞。

文化賞
大森 千穂子(いけ花)
主な業績
昭和40年よりフラワーデザイナー伊藤みさお師、草月流いけばな佐々木秋放師に師事、昭和60年に花のグループ「クレアシオン」を立ち上げ、平成8年には花のディスプレイ・プロ養成「大森千穂子フラワーアカデミー」を設立し現在に至る。
昭和64年の泡を素材とした造形展「バブル・アート展」など、独創的な視点と感性を活かし、長年にわたり精力的な活動を続け、イタリア・ハワイ・フランス・ロシア等での国際的な文化交流も多数。平成2年ポーラ化粧品本舗コンペ「今年の夢89」、平成21年第11回草月流いけばなAT賞を受賞。

文化功労賞
塩見 宗邑(茶道)
主な業績
六十有余年にわたり、世の平和と健全な社会を願う裏千家歴代家元の精神と茶の湯の理念に則り、(一社)茶道裏千家淡交会札幌第一支部参与・裏千家名誉師範として、北海道、特に札幌における茶道文化の発展に貢献してきた。社会活動として、市民への呈茶や文化団体への組織協力を惜しまず、また学校茶道の確立にも務め、お茶を通じて青少年の人間形成を促す一助を果たしてきた。深い知見のもと、日本の伝統芸術・総合芸術とも言われる茶道を札幌市に根付かせたその功績は多大である。

文化奨励賞
真下 百百子(バレエ)
主な業績
3歳より母・真下教子のもとでバレエを始め、久光孝生・尾本安代に師事。平成6年〜12年までパリにて各年3か月研修、平成13年〜14年には北海道文化財団芸術家海外研修員として渡仏。帰国後は、真下教子バレエ研究所の作品に主演・振付をし、札幌市民芸術祭大賞・奨励賞、札幌文団協フェスティバル芸術選賞等を受賞している。ほかオーケストラとの共演や、札幌の代表的なバレエ公演に参加。現在、(公社)日本バレエ協会北海道支部運営委員として、各事業の事務局任務を遂行し、今後さらなる活躍が期待されている。
